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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

くどう れいん

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

岩手県盛岡市出身の小説家・歌人。石川啄木ゆかりの渋民で育ち、高校時代から小説・詩・短歌と複数の文芸ジャンルで活動。全国高等学校文芸コンクールでの優秀賞受賞や岩手日報随筆賞の最年少受賞など、早くから頭角を現した。大学卒業後は盛岡に戻り、会社員として働きながら執筆を続け、2017年にエッセイ集「わたしを空腹にしないほうがいい」を刊行。改訂版はリトルプレスながら異例のセールスを記録した。2021年発表の小説「氷柱の声」は第165回芥川龍之介賞の候補作となった。俳句結社やコスモス短歌会にも所属し、短歌・俳句・小説・エッセイ・絵本と幅広いジャンルにわたって作品を発表し続けている。自炊エッセイ集「湯気を食べる」が第12回料理レシピ本大賞の料理部門に入賞するなど、日常の細部を丁寧にすくい取る作風が各方面から評価されている。

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ランキング

1うたうおばけ

うたうおばけ

2020年刊行

4,776pt

TOTAL SCORE

「文章に恋すると表現したくなるような、この感じ」、そんな言葉で語られるエッセイ集。短歌、小説、絵本と幅広いジャンルで活躍する著者が、自身を取り巻く個性豊かな「ともだち」たちとの日々を、全39編にわたって綴った作品。失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ、暗号でしか告白できないスズキくん、自分のことを生徒に名人と呼ばせる物理教師など、嘘のようで本当のエピソードが次々と登場する。著者の言葉には「鋭いと思いきや、その先は丸く、言葉たちは強く光っている」という評が贈られており、日常の一場面を切り取るセンスは、読者に「なんか、すごく、面白い。どう面白いのかとても言葉にしにくいのだが、面白いものは面白い」と言わしめる。読み終えると、しばらく連絡を取っていない友人に連絡してみたくなるような、人と人とのつながりへの愛おしさがじんわりと広がる一冊。おだやかにかわいい百鬼夜行が、ここに集まっている。

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絶賛699
好評577
普通295
不評64
酷評25

TOTAL 1,660 reviews

2桃を煮るひと

桃を煮るひと

2023年刊行

3,326pt

TOTAL SCORE

食エッセイ集のデビュー作から5年。小説、歌集、絵本と多方面で活躍する著者が、食にまつわる41編を綴った作品です。日経新聞連載に書き下ろしを加えた本作は、桃を煮る夜の話、炊きたてご飯で握るねずみおにぎり、面取りした大根の話など、どこまでも等身大の日常が並びます。読者からは「食べることを全肯定している」「飾らない言葉で生きることを感じさせてくれる」と絶賛の声が相次いでいます。歌人でもある著者ならではの、季語を意識した食材の描写や、はふはふ、つやつやといった擬音語が、読み手の五感を刺激します。あとがきには「文章を書くことも菜箸を持つことも、わたしがわたしを取り戻すために必要な行為なのだ」という言葉が記されており、食と創作が著者の中で不可分に結びついていることが伝わります。一人ではなかなか食べに行けない著者が、読者を誘ってお好み焼きを食べる話など、クスッと笑えるエピソードも満載です。食べることは生きること、その確かな喜びを、飾らない言葉で届ける一冊です。

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絶賛316
好評267
普通144
不評12
酷評6

TOTAL 745 reviews

3虎のたましい人魚の涙

虎のたましい人魚の涙

2022年刊行

3,192pt

TOTAL SCORE

通勤中に衝動買いした琥珀のピアス。その輝きから始まる23編のエッセイ集。タイトルである「虎のたましい」「人魚の涙」は、ともに琥珀を意味する言葉だという。会社員と作家業を両立していた頃の著者が、日常のさりげない瞬間を鮮やかに切り取った作品集だ。親しい友人と電話しているような距離感の文章は、読者評に「どんなに心や体が疲れていても、すーっと読めてしまう」と綴られるほど心地よいリズムを持つ。冬に迷い込んだ一匹の蝿を家族のように見守るエピソード、キートン山田のナレーションで自分のふがいなさを笑い飛ばす術、締めのうどんを前にした涙。ユーモアと毒っ気が絶妙に混ざり合い、読む者の感情をそっとほぐしていく。芥川賞候補となった苦悩や、二足のわらじの重さも包み隠さず記され、「自分の醜い素の部分をさらけ出す」等身大の姿が人物像をリアルに立ち上げる。いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。その言葉が静かに、しかし確かに胸に刺さる一冊。

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絶賛293
好評387
普通260
不評34
酷評11

TOTAL 985 reviews

4湯気を食べる

湯気を食べる

2025年刊行

3,169pt

TOTAL SCORE

「出来立ての尊さを舐めるなよ。」そんな一文から始まるこのエッセイは、食べることへの飾らない愛と、静かな信念に満ちた48編で構成されています。湯気の立ち込める鍋の前、スーパーの棚に輝く檸檬、東北の風土が育んだせり鍋やほや、萩の月。登場する食べ物たちは、歌人でもある著者の瑞々しい言語感覚によって、読むだけで食感や香りまで伝わってくるような鮮やかさで描かれます。しかしこの本の核心は、単なる食の礼賛ではありません。「わたしの自炊は、趣味ではない。調律だ」という言葉が示すとおり、余裕のない日々の中で、菜箸を握ることで自分自身を立て直してきた著者の、静かでしなやかな生き方が滲み出ています。「おいしいから大丈夫、と思う。そうやって明日を迎えられる。」という一文は、読む者の胸にじんわりと染み込んできます。笑いあり、毒あり、時に胸を打つ誠実さあり。食卓を通して一人の人間の内面が透けて見える、中毒性のある一冊です。

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絶賛299
好評214
普通103
不評14
酷評6

TOTAL 636 reviews

5氷柱の声

氷柱の声

2021年刊行

2,857pt

TOTAL SCORE

東日本大震災が起きた日、盛岡の高校生だった伊智花は、沿岸部のような直接的な被害を受けなかった。しかしそれゆえに、「自分は被災者と名乗る資格があるのか」という葛藤をずっと抱えることになる。美術部員だった伊智花が、魂を込めて描いた滝の絵よりも、被災地の復興を象徴するストーリー性を持つ絵が称えられた経験は、善意が人を型にはめ、傷つける現実を静かに映し出す。被災者と一括りにされることへの違和感、「希望の子ども」として勝手に背負わされる期待への抵抗、そして傷つかなかったことで、かえって傷つくという複雑な痛み。著者自身が取材を重ね、掬い上げた声が、主人公の10年の歩みを通じて丁寧に紡がれる。読者レビューには「自分の気持ちを言語化してもらった」「この罪悪感を肯定してもらった」という言葉が並ぶ。氷柱のように凍りついていた声が、春の光の中でゆっくりと溶け出していく、著者のデビュー小説にして芥川賞候補作。

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絶賛240
好評232
普通114
不評19
酷評4

TOTAL 609 reviews

6日記の練習

日記の練習

2024年刊行

2,779pt

TOTAL SCORE

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える。」この一文が、本書のすべてを象徴している。小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家が、十代から続けてきた日記を一年分まるごと公開した一冊だ。構成もユニークで、日々の短文をそのまま収めた「日記の練習」と、それをもとに書き起こしたエッセイ「日記の本番」が交互に並ぶ。練習パートでは一行だけの日もあれば、日付すら飛ぶ日もある。「続けるもの」という先入観を軽やかに裏切る、その緩急こそが本書の核心だ。読者からは「これなら書けそう」という声が相次ぐ一方、「センスの塊で凡人とは違う」と唸る声も絶えない。「取り返しのつかないペンしか持っていなかったのか、わたし。」という一節が示すように、日常の断片をすくいあげる言語感覚は随所に光る。仕事の葛藤、食への愛、書くことへの問いが、みずみずしくも生々しく一年間の記録に刻まれている。

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絶賛246
好評250
普通144
不評27
酷評11

TOTAL 678 reviews

7コーヒーにミルクを入れるような愛

コーヒーにミルクを入れるような愛

2024年刊行

2,254pt

TOTAL SCORE

恋と結婚、書くことへの渇望、日常のひとこまひとこま。全23篇からなるこのエッセイ集は、歌人としても知られる著者が、鮮烈な感性で日々の手ざわりをすくいとった珠玉の一冊。 「結婚とは、おなか空いたままはよくないね、と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。」 レストランで向かい合う恋から、婚姻届を持って市役所へ向かう朝へ。恋人との関係が夫婦へと移りゆく瞬間の空気が、飾らない言葉でそっと切り取られる。読者からは「全力で生き急ぐような、ビビッドなエッセイ」「眼球を灼かれながら読んでいる」と評され、そのまっすぐなエネルギーと赤裸々さに圧倒される声が相次ぐ。 人のさりげない優しさも、自分自身の卑屈さも、目を背けたくなる感情も、すべてを隠さずに開示する著者の筆致。なにかになりたくてたまらなかったあの頃と、誰かとともに歩む今とが交差し、読む者の胸にそっと降り積もる。超個人的な話が、逆に万人に伝わる。そんな一冊。

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絶賛179
好評244
普通222
不評43
酷評15

TOTAL 703 reviews

8もうしばらくは早歩き

もうしばらくは早歩き

2025年刊行

1,778pt

TOTAL SCORE

新幹線、飛行機、自転車、台車、たらい船、そして象まで。多彩な移動手段をテーマに、34篇のエッセイが綴られた一冊。短歌から小説まで幅広い創作で知られる著者が、移動にまつわる記憶と感情を、飾らない言葉でていねいにすくいあげていく。教習所のおじいちゃん教官とのやりとりには思わず笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがにじむ。旅先で買いすぎたお土産を両手に、サボテンのようなポーズで立ち尽くすくだりは、読者からも共感の声があふれている。常人の感性の半歩先を書く、と評されるその言葉は、独自のオノマトペを交えながら、何気ない日常の一コマを鮮やかな情景として立ち上げる。自分を探す旅はしたことがない、でも移動の思い出ならたくさんある、と著者は言う。足で、タイヤで、板で、翼で、どこかへ向かってきた日々の断片が、読む者の記憶ともそっと交差していく。表紙のサボテンのイラストに込められた意味は、本を開いてのお楽しみ。

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絶賛98
好評126
普通77
不評11
酷評3

TOTAL 315 reviews

9スノードームの捨てかた

スノードームの捨てかた

2025年刊行

1,426pt

TOTAL SCORE

エッセイで多くの読者を魅了してきた著者が放つ、待望のデビュー小説作品集です。「捨てる」というテーマを底流に、アラサー女性たちのままならない日常を、全六篇の短編で鮮やかに描き出しています。婚約破棄の知らせに即座に集まる三人の旧友、別れた恋人からもらった指輪を持て余す女性、美術館の監視係として淡い期待を抱く主人公、結婚目前で不穏な問いを投げかける彼女。どの物語も、派手な事件が起きるわけではありません。それでも、「10年後に突然思い出す」ような、心の奥底にそっと引っかかる瞬間が、みずみずしい筆致で丁寧に掬い取られています。読者からは「重たいものを手放したときの、軽くなって少しだけさみしい余韻が残る」と評され、「割って捨てることも、埋めて化石にすることも自由」というスノードームをめぐる描写は特に印象的です。エッセイとも地続きに感じられる日常描写の中に、ふと不穏な空気が漂う独特の読み味は、唯一無二の世界観と呼ぶにふさわしい作品集です。

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絶賛77
好評175
普通248
不評52
酷評13

TOTAL 565 reviews

10三十路の逆立ち

三十路の逆立ち

2026年刊行

1,316pt

TOTAL SCORE

歌人としてデビューし、小説や絵本など多彩な表現活動を続ける著者による、23編のエッセイ集。骨董屋の主人から授かった「探し続けている人だけがいい思いをするようになっている」という金言にはじまり、北上川を龍に見立てる眼差し、ドラム式洗濯機がやってきた日の感動、家族と囲む寿司の席で思わず潤む目、厄年に引いたおみくじの不思議な予言まで、三十路を迎えた著者の「生活」が丁寧に掬い取られている。読者からは「れいんさんが切り取る日常のシーンはまるで自分がその場にいるよう」「何気なかった出来事がキラキラと輝く」といった声が寄せられており、日常という素材を言葉の力だけでおとぎ話のような輝きへと変える筆致が光る。喜びも失敗も不機嫌もそのまま書きとめる誠実さと、「話すように書く」軽やかなリズムが同居した一冊。海鮮ちらし寿司のようにひとつひとつ宝物が詰まっていると評された、生活の機微に満ちたエッセイ集。

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絶賛56
好評72
普通47
不評6
酷評1

TOTAL 182 reviews

11水中で口笛

水中で口笛

2021年刊行

1,214pt

TOTAL SCORE

岩手県盛岡市出身の作家によるデビュー歌集で、16歳から書き続けてきた短歌から厳選された316首を収録した一冊。同郷の歌人・石川啄木の没年と同じ26歳での刊行に、強い意志と覚悟が宿る。恋、日常、故郷、東日本大震災、祖母との記憶。あらゆる瞬間を三十一文字に凝縮した歌は、読者レビューの言葉を借りれば「ジェットコースターより銀河鉄道」の読み心地。東北の雪や冷麺、ハムカツまで、身近な風景が鮮烈なポエジーへと変わる。どんなにドラマチックな日常も、どんなに静かな夜も、最後には「かけら」として残される。その残響が、読み手それぞれの物語を静かに照らし出す。

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絶賛57
好評52
普通31
不評5
酷評3

TOTAL 148 reviews

12あんまりすてきだったから

あんまりすてきだったから

2022年刊行

872pt

TOTAL SCORE

歌手の歌声に心を打たれたこんちゃんが、とっておきの万年筆で一通の手紙を綴るところから物語は始まります。その手紙を運んだ郵便屋さんは口笛を吹き、その音色に川のやまめが喜び、やまめのきらめきに昼間の月がほほえむ。素敵だという気持ちが、形を変えながら静かに、でも確かに連鎖していきます。読者レビューには、「すてきの連鎖、何て、すてき!」という言葉が寄せられています。さらにこの絵本には、著者自身の幼い頃にまつわる小さな奇跡が隠されており、あとがきでその事実が明かされます。「すきだと思ったらすきだと言う。それはいちばんには、あなたのえいようになります。」という言葉が、大人の読者の心にも深く刻まれます。著者のデビュー絵本です。

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絶賛34
好評28
普通17
不評4
酷評1

TOTAL 84 reviews

13恋のすべて

恋のすべて

2025年刊行

779pt

TOTAL SCORE

俵万智が「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった」と推薦した、恋だけを詠んだ短歌集。追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋と、あらゆる恋の形が31文字に凝縮されている。女性歌人と男性歌人それぞれの視点から詠まれた往復短歌は、同じ瞬間でもまるで見えている景色が違い、読むほどに切なさが募る。「ハンドベルの出番の少ない子のようにささやかで大切な乾杯」など、日常のひとコマが恋の場面へと鮮やかに変わる歌が随所にあり、読者は自らの恋の記憶を自然と重ねてしまう。短歌初心者でも読みやすく、まるで映画を一本観終えたような余韻が残る一冊。

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絶賛40
好評39
普通41
不評14
酷評5

TOTAL 139 reviews

14プンスカジャム

プンスカジャム

2021年刊行

751pt

TOTAL SCORE

友だちとの待ち合わせをすっぽかされた小学2年生のハルが、怒りをぶつけるようにどっしんどっしんと歩いていると、「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書かれた不思議な赤い車に出会います。中から現れたのは、自称まほうつかいのあぐりさん。「耳があつくて、のどがきゅっとしまるかんじがして、うでをぶんぶんふりまわしたい気持ち」という怒りの感覚を、あぐりさんはただただ丸ごと受け止めてくれます。ゆっくりとかき混ぜながら煮詰めていくうちに、プンスカはあさやけの海みたいなキラキラのピンク色のジャムへと変わっていきます。怒りの中にある本当の気持ちにも気づかせてくれる、温かくほっとするお話です。

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絶賛28
好評17
普通21
不評2
酷評1

TOTAL 69 reviews

15水歌通信

水歌通信

2023年刊行

669pt

TOTAL SCORE

ふたりの歌人が短歌と散文を交互に紡ぎ合い、ひとつの街でふたつの意識が静かに交信し合う、これまでにない構成の歌物語。結婚を打診されながらも、かつての恋人への想いが心にひっかかるみつきの揺れる感情と、街を浮遊する謎の存在ミメイの静謐な視点が、交わるでもなく離れるでもなく響き合う。「愛ならばひかりより言葉がはやくその言葉よりはやいてのひら」、そんな瑞々しい短歌に散文が寄り添うことで、言葉はより深く心に浸透していく。短歌が難しいと感じる人にこそ届く、水のように心へしみ込む一冊。

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絶賛19
好評36
普通30
不評6
酷評1

TOTAL 92 reviews

16登場人物未満

登場人物未満

2025年刊行

461pt

TOTAL SCORE

俳優・戸塚純貴と作家・くどうれいんによる、同郷岩手・盛岡ゆかりのコラボ作品。都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェ、そして岩手の風景まで、各地で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが「この街のどこかにいるかもしれない人たち」を描く15編のショートストーリー集。写真を見て物語を読み、また写真に戻るとそこに写る人物がまるで登場人物のように見えてくる、不思議な読み心地が特徴。さらに各編には、くどうさんの物語を受けて戸塚さんが連想し書き上げた「登場人物超過」が付されており、同じ世界を異なる目線で味わえる構成になっている。「みんなに尻尾を掴ませるのに、それはどれもちがう尻尾で、しかし本人はどれも自分だと言う」と評されるほど捉えどころのない戸塚さんの魅力と、くどうさんの鮮やかな言葉が鮮やかに響き合う一冊。

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絶賛17
好評20
普通18
不評4
酷評3

TOTAL 62 reviews

17まきさんのソフトクリーム

まきさんのソフトクリーム

2025年刊行

445pt

TOTAL SCORE

ソフトクリームが大好きな店主まきさんが、お客さんの状況や気持ちに合わせてソフトクリームをどんどん大きく作っていく絵本です。小さな男の子には丁寧に、山登りで疲れたおばあさんたちには元気が出るように、はらぺこのお相撲さんには特大サイズと、まきさんのサービス精神は止まりません。ぐるんぐるんぐるんちょん、というリズムが軽快で、読んでいるうちに思わず口ずさんでしまいます。途中からまきさんの情熱は暴走気味となり、ソフトクリームは縦見開きいっぱいに伸びていきます。最後はどこへ向かうのか、「まきさんたら」とツッコミつつも、読み終わるころにはソフトクリームが無性に食べたくなること間違いなしの一冊です。

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絶賛16
好評13
普通14
不評4
酷評1

TOTAL 48 reviews

18ぜんぶやりたい まにちゃん

ぜんぶやりたい まにちゃん

2026年刊行

201pt

TOTAL SCORE

毎日ちがうお仕事をこなすまにちゃんは、月曜日は歌手、火曜日は消防士と、曜日ごとにやりたいことを実現させていく。しかし街の人々は口をそろえて「どれがいちばんだいじなの?」と問いかけてくる。全部やりたいし、全部楽しい、というまにちゃんは困惑してしまう。泳ぎたいからカエルになり、月と話したいから絵描きになるという、直球ではない発想の捩じれがほほえましく、思わずクスッとさせられる。「ひとつにきめなきゃいけないの?」というまにちゃんのまなざしは、やりたいことを一つに絞るよう求める大人の常識を静かに問い直す。やりたいことを全部かなえようとする諦めない心が、大人の読者にも自己肯定感をそっと押し上げてくれる絵本。

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絶賛7
好評6
普通2
不評2
酷評0

TOTAL 17 reviews

19スウスウとチャッポン

スウスウとチャッポン

2025年刊行

143pt

TOTAL SCORE

毎日犬の毛を吸い込むことに飽き飽きした掃除機と、「おふろきらい」と言われ続けてへそを曲げたバスタブが、ふたりで家出するという奇想天外な絵本。「主人公が予想外の組合せで予想外の展開」と読者が評するように、街を越え野を越えるドキドキの冒険が繰り広げられます。旅先での経験を通じ、ふたりは「幸せは身近にある」という気づきへとたどり着きます。星を吸い込んだスウスウ、月の明かりを湯船にためたチャッポン、その美しい情景が読後感を一層豊かにします。「ひとくちには語れないロマンがあります」という言葉がぴったりの、ほのぼのとあたたかい読み心地の作品です。

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絶賛3
好評6
普通7
不評1
酷評0

TOTAL 17 reviews

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